１２月２７日
昨日、知り合いの海苔漁家を訪ねた。海苔の生産の真っ最中かと思いきや、漁具の手入れをしていらっしゃる。聞くと、俗に秋芽と呼ばれるシーズン1回目に張り込んだ網からの海苔の摘み取りが終了したらしい。その網の撤去も終わり、次の網の張り込みまで1週間ほど、日を空けるため、その間を利用した漁具の手入れをしているところらしい。
しかし、通年であればこの年末から年始にかけた時期は、2番目の冷凍網から摘み取る最盛期である。それが、このくつろいだ雰囲気とは、こちらが拍子抜けしてしまった。海苔漁家が、正月をゆっくりと過ごすことなど稀である。今年は、猛暑の影響で、海苔シーズンが1ヶ月ほど遅れた影響である。1ヶ月遅れると言うことは、限られたシーズンがそれだけ短くなるということであるから、必然的に水揚げが減らざるを得ない。そういったことから、最初の海苔の出来が注目されていたわけだが、出来栄えとしては上々のようである。その方から、私も海苔を頂いたのだが、艶といい、色といい、口に入れてもうまい海苔だった。
こうして、生産地に住んでいると、よく海苔を頂くから必然と舌もこえてくる。そこいらのスーパーで売っている細かく切り分けた味付け海苔など食べる気などしなくなる。人間、一度いいものを味わってしまうと、もう後戻りは出来ない。贅沢な生き物である。
以前、東京にいた頃、柳川から送っていただいた海苔を、仕事関係で仲良くなった人にあげたことがある。その時の反応は、今でも忘れない。
まず、彼らにとって海苔というのは、細かく切り分けて包装してある、旅館などの朝食で出てくる、あの味付け海苔のイメージらしい。切り分ける前の1枚ものというのは、高級な贈答用を頂かない限りお目にかかれない物らしく、感動しきりであった。そして、乾燥しただけの物であるため、火であぶり、切り分けるという作業が必要なわけだが、その作業を出来ること自体がなんとも贅沢だとおっしゃる。
また、後日その方にお会いすると、家庭での海苔にまつわる話で笑わせていただいた。というのも、家に持ち帰り、家族で海苔を賞味したところ、その色艶と磯の風味は勿論のこと、口に入れたら溶けてしまう感触。家族一同感動して戴いたとのこと。それからは、限られた枚数の海苔を誰が食べたのか、チェックをするようになり、知らないうちに1枚でも減っていようものなら、犯人探しとなってしまい家族紛争が起こってしまうほどで、貴重なものを頂いたと、感謝をされてしまった。そういえば、私も試しに東京のスーパーで味付け海苔を買って食べたことがある。それは、風味も無いのは勿論のこと、何時までたっても口から海苔の繊維が消えず、紙に色と味をつけたものの様な感触だった。。
別に自分が生産したものではないのだが、我が故郷の名物を褒められて嬉しくないはずがない。聞きかじりの海苔の話を、自慢しながら話をしたのを思い出す。それからは、大事な方には必ず海苔を差し上げ、皆さんから感謝された。我が故郷の海苔産業に敬礼である。
しかし、海苔の抱える問題、海苔産業を取り巻く環境と先行きを考えると非常に厳しいことは、誰もが認めるところである。そういう中、気になることが一つ、佐賀県が今シーズンから、今までに無い特別なブランドをつけたところ、1枚190円もの高値がつき、その海苔がデパートで10枚か20枚で5000円という値段の限定品で売り出されたところ、あっという間に完売であったらしい。もちろん全体から見たら一部の話ではあるが、付加価値をつけ話題性と全体の商品価値を上げる知恵の表れではないかと思う。福岡県も今年から「福岡海苔」のブランドで売り出しているが、佐賀県に一歩先を行かれているようである。知事のリーダーシップと官民一体となった取り組みに期待したい。それでも、とりあえずと言ってはいけないが、今シーズンの柳川の豊漁を祈るばかりである。
１２月１３日
今日で３日間行われた一般質問が終了した。今回の一般質問は１２人の議員が登壇した。一般質問は、議員にとって、一つjの花形の舞台でもある。毎回連続して登壇することを課しているものもいれば、１度もしたことも無い者もいる。
今回は私は一般質問はしなかったのだが、６月から市議会で発行している「議会だより」の影響なのか、一般質問とは無縁に思えた議員も登壇するようになった。いいことである。
また、旧柳川市と違い、新市となってからは傍聴席も賑わうようになっている。混乱見たさで賑わうことも多いのだが。議員によっては、質問内容でギャラリーを動因する議員もいたりと、傍聴席の雰囲気を見るのも面白い。
一般質問をするには、それなりの事前準備が必要になる。そのテーマを掘り下げ、研究も必要になるし、議会に望む姿勢というか緊張感がまるで違う。議員の資質向上にも重要だと思う。 同時に、議席に座り他の議員の質問と執行部のやり取りを聞いていると、その内容はもとより、話題の切り口など勉強になることも少なくない。しかし、１日に５人、６人と登壇するともなると、まる１日議席にに座って、そのやり取りを聞かなくてはならない。結構疲れるものである。したがって、短時間で質問を終える議員は好まれることになる。特に午後になり、疲れてくると、ことさらありがたいとも思ってしまう。
といっても、その質問内容は人様々であるし、一般質問に対する意識も違う。具体的な市民要望や、地域課題を取り上げる者もいれば、農業、教育、福祉、財政問題や市の将来の方向性といったテーマと様々である。ある議員が、結果の出ないような質問はすべきではない。１時間も費やし、長々と国会議員でもあるまいしとおっしゃる。つまり、地域課題、具体的要望をテーマにして、すぐ納得のいく答弁がもらえるような質問で、短時間で終わるべきと言うことのようだが、私は、緊急性や重大性をはらむ場合は別として、細かい地域課題や要望事項をといったとものは、わざわざ一般質問で取り上げるまでもなく、日常の議員活動、担当部署とのやり取りで充分事足りるのではないかと思う。
とは言ってもそれぞれ市民の付託を受けて議席を得ている議員であるから、その人の考え方でいいと思うし、その考え方を押し付けるべきものではないと思う。議会は、行政の監視役、チェック機能と言われる。そういう意味で、一般質問を通じて、行政の軌道修正、問題点の改善、後押しなど、その役目を一般質問を通じて果たしているのかが問われるのではないかと思う。あえて言うなら、その評価というものは、主権者である市民を始めそれを客観的に聞いている人と、執行部がどう受け止めるのかが問われているのだと思う。
１２月１２日
１２月５日から２１日までの日程で、１２月議会が開催されている。今日は、一般質問の２日目であるが、１時間ごとに休憩が入る。私にとって、この休憩時間はたばこを一服できる貴重な時間である。３０人の議員の中で、たばこを吸うのは１０人弱といったところか。そのほとんどの議員が低ニコチンのものを吸っているようである。昨今、タバコを吸う者にとって、肩身が狭くなってきている。タバコを吸う、吸わないといったことで、その人の評価が決められるような時代である。ましてや、健康志向の現代社会にあって、タバコがまず槍玉に上がるのである。
そういうなか、議員の中でも禁煙が話題となる。今年の前半、数人の議員がタバコを止めた。あらから半年以上吸っていなかったようであるが、今日、その１人がタバコを口にしていた。心の中で、いつかタバコを止めなければと思っている自分にとって、尊敬の念で見ていた私にとって、せっかくここまで我慢していたのにもったいないと我がことのように思ってしまった次第である。
自分の場合、禁煙を試みたことは１度しかない。それまで、タバコを止めようとも思っていなかった。しかし、４０代も後半になり、嫁さんを持つに至り、自分の体と将来を思った時、タバコをやめたほうがいいのかと思い出していた頃、丁度その議員が、禁煙を始めたのである。
彼曰く、ある知人がタバコを止めた。彼に出来るのなら、自分にも出来ないはずがない。そう思えば、なんとか我慢ができるとのことであった。
その言葉に、自分もと決意を決める。帰宅後、嫁さんに決意表明。嫁さんは、半信半疑のようだが、残っていたタバコと灰皿の吸殻に水をかけ、破棄。もう未練も何もないことを嫁さんと自分自身ににアピール。３０年以上吸ってきたたばこ。これで止めるのだと、悲喜こもごも妙な感慨である。それから寝るまで、これは強い決意が体にも影響をしているのか、意外と平気である。
翌日、起床後もいつもなら目覚めの一服。食後の一服。トイレで一服のところが、大丈夫である。嫁さんも、半信半疑の目をしながらも、励ましてくれる。その日は、朝から家でデスクワーク、自室の篭る。嫁さんは、用事で外出していった。その自室でのデスクワークは、ことさらタバコが消費されるのが常だった。デスクワークで、文書などを考えていると、自然とタバコの本数が増えるのである。禁煙二日目にして、そのシチュエーションがいけなかった。嫁さんが出て行き、文書をパソコンで打っていると、もう自然とタバコを探している。こうなると、文書どころではない。考える機能が、頭から消えている。頭の中はタバコだらけ。タバコ、タバコ、タバコ・・・・・・。もうだめ。体は、タバコ欲しさに小銭を手に、自転車に飛び乗り、タバコの自動販売機へ向かっている。もう止めることができない。
自動販売機到着。お金投入。しかし、考えてみると、あれほど大げさに嫁さんに宣言した手前、どうしたものか。しかし、もう後戻りは出来ない。体が、早くボタンを押せと言っている。しかし、世の先輩諸氏が禁煙を断念して、嫁さんから嘲笑された話が頭を駆け巡る。
そうだ、せめて、これまで吸っていたのが０．６ｍｇだったから、０．１ｍｇすれば少しでも言い訳にはなる。何と浅はかな、何と情けない。しかし、そう自分を納得させる。自動販売機のボタンを押し、タバコをゲット。急ぎ、自宅へ帰り、一服。ああなんともたまらない。
満足してしまうと、今度は嫁さんの帰宅の時のことを思うと悩ましくなる。ついに帰宅。それからのことは、ご想像にお任せするとして、かの議員、禁煙当初辛そうに我慢している姿を目にしていただけに、本当にもったいなかった。しかし、半年以上、禁煙を実行したかの議員に敬意を表したい。
１２月３日
今日は、朝から大相撲の地方巡業「柳川場所」のニュースがテレビ画面に登場した。言うまでもなく、朝青龍問題に絡んでのものである。朝青龍問題について、どうこう言うつもりは無い。
これまで、柳川がテレビに登場するのは、川下りかお雛祭りのさげもんくらいだった。ワイドショーでは、朝青龍の動向、開催地の人たちの反応、盛況ぶりと併せ、三柱神社での奉納土俵入りの映像を見せてくれた。
三柱神社は言わずと知れた、藩祖立花宗茂、父別次道雪、その正室誾千代を祀る神社であるが、朝青龍の土俵入りの型である雲龍型の創始者１０代横綱雲龍久吉は、言うまでもなく柳川藩のお抱え力士であった。雲龍は三柱神社に灯篭を奉納しており、同神社を崇敬していたことが分かる。
そうであれば、雲龍が当時の藩主なり、藩祖を祀る三柱神社で土俵入りをしたことは想像に難くない。であるならば、1年収めの九州場所の後に、1年の土俵生活のお礼と、次の年の活躍と雲龍型を継承するものとして雲龍に感謝の意を示す意味で、雲龍型の土俵入りを三柱神社で奉納するというストーリーは、マスコミ受けするのではないかと思う。これを、雲龍型の横綱の恒例の行事に定着できないかと思う。当初は、金を払ってでもいいから来てもらい、これを必ず全国版のテレビで放映させることは、難しいことではない。
この雲龍型の横綱の九州場所終了後の奉納土俵入りを定着させれば、柳川のネームバリューは更に高まることになるし、観光資源としても大いに期待できると思うのだが。
朝青龍の、世間の評価と期待度は別にして、朝青龍が雲龍の出自を認識しており、その柳川での土俵入りを契機に来年活躍すれば、げんをかついで自分から来年も来てくれると勝手な期待してしまうが、問題を起こし2場所休場の朝青龍の活躍となれば相撲協会と他の力士の面目まるつぶれ。それも困るなあ。
11月３０日
9月の定例議会の一般質問で、中心市街地の活性化と都市計画を取り上げたことは、議会報告でお知らせしたところであるが、柳川の中心市街地である京町商店街にとって大きな出来事が現実となりつつあるようだ。
というのも、同商店街にあるスーパーが移転をする予定らしいからである。商店街にとって、このスーパーは核施設的な位置づけとなっており、スーパーの移転というのは大きな衝撃となるかもしれない。
このスーパーの裏側には商店街の駐車場がある。その駐車場は、掘割の上にあり、河川管理や景観の観点から、その存在の是非について様々な論議がなされてきた経緯がある。駐車場を撤去すればスーパーが出て行ってしまい、近隣の商店に大きな影響を与えてしまうといったものや、商店街が疲弊していく中で、駐車場撤去と周辺区画と併せた観光客の呼び込み策など、活性化のための絵もいくつも描かれながら立ち消えとなってきた。
その焦点となってきたスーパーがなくなってしまうことが、現実となりつつある。そうなると、否が応でも打開のための知恵を絞らなければならなくなったということである。スーパーが出て行くから、どうしようというのと、この機会を大きな転換期、チャンスと捉えるのとでは大きな分かれ道となってしまうと思う。要は、事を成そうとするときの動機付けが重要であるということである。関係者が、如何に動機付けと価値観を共有できるかが大きな鍵になると思う。
それには、まず受益者というか直接利害関係が生じる商店街の皆さん、業界団体がどうこの問題に向き合い、どういう方向性をもって事に当たっていくのかがまず第1に重要である。それを、行政が受け止め、一緒に知恵を絞りながら、積極的に支援していくことが求められるのだと思う。
今は、自分達がどうするかが求められる時代である。全国的に活性化の成功事例を見ても、行政主導ではなく、民間主導で行われている。国もそういった民間の独自の取り組みを積極的に支援する制度を用意するようになってきた。これから行政のお仕着せではなく、様々な関係者をいかに巻き込みながら動いていくのかにかかっていると思う。私も、その末席にいるものとして、関わっていきたいと思う。
11月２９日
13日にもこのページに書いたことが、柳川の水不足が深刻なものとなってきた。13日時点では、少ないながらも川下りは可能であったが、ここに来て、船が通過できないところが出てきており、一部区間で往復運行を余儀なくされている。秋の行楽シーズンにあって観光業界は痛手であろう。観光業界のみならず、下流地域でも園芸作物の水が不可欠である時期であるが、海苔シーズンとなり、海苔の塩分を含んだ加工排水が水路に流されると園芸作物に大きく影響してしまう。従って、上流からの水の取り込みが不可欠となる。その供給口である、市街地の堀の水がない。その大元である矢部川上流の日向神ダムがほとんど空っぽの状態である。どうしようもない。夏から秋にかけての異常高温と雨量の少なさは前回書いたが、11月の平均降雨量が160ミリであるのに、今年の11月は14ミリだという。これではお話にならない。平成6年の大渇水は当地域に大きな影響を与えたが、夏の話で、夏から秋にかけては時間を待てば、大きな雨量が期待できるのだが、これから2月にかけては、ほとんどまとまった雨は期待できない。月平均60ミリくらいである。
そもそも縦横に張り巡らされた柳川の掘割は、水源の乏しい当地にあって水を蓄えるという大きな役目を持って成り立ってきた。それも過去からの慣例に従って水門の堰板や樋門の管理は厳正に行われて、全体の均衡が保たれてきている。数十年前までは、農閑期には、掘干し、堀の泥上げ、水の神に感謝する行事など、柳川の人たちは命の源である水を与えてくれる堀に感謝し、大事に管理をしてきた。しかし、土地改良事業や完成水路整備などが行われ、便利になると同時に柳川の人たちが堀に向き合わなくなってきた。水を応分に分かち合うための樋門や水門の堰板の管理もおろそかになってきている。平成6年の大渇水の時には、自分の田んぼの前の堀を深くし自分だけ水を確保するといったことまであった。まさに我田引水の状況である。
たしかに、昔と違い産業構造も変わった。農業にしても冬に農業用水を必要とする時代である。市街地の水路は、観光はもとより、市民にとっても毎日接する憩いの場であり、消防にとっても不可欠のものである。同時に、下流域の水がめとしてのダムの機能も持っている。
市街地の堀の総貯水量は、通常時で5万トン～6万トンらしい。通常であれば、上流から市街地への水の流入は、毎秒0.6トン～0.8トン。ところが、現在は約0.1トンらしい。そうなると、現在の流量では、1時間で360トン、1日で8640トン、7日ほどで6万トンになる計算になる。計算どおりにはいかないかもしれないが、市街地と下流域、下流域通しの水の取り合いではなく、体系的な水の分かち合いのためのシステムが作れないものかと思う。これは、素人考えかも知れない。しかし、昔の人たちは、しっかりとした水の分かち合いのシステムを持っていたに違いない。そうでなければ、飲料水、農業用水すべてを頼っていた掘割の水が全体に行き渡らなければ生きられなかったに違いないからである。
これから、まとまった雨が期待できるのは春雨の時期と、梅雨を待つしかない。年明けの2月からは、「さげもんめぐり」など多くの観光客が柳川を訪れる観光シーズンの幕開けである。園芸作物はもちろん、12月からは、海苔が本格生産に入る。
矢部川水系はもとより、近隣の自治体や関係団体からの水の確保の努力は勿論であるが、こういう状況であるからこそ、先人の歴史をたどり、上流下流、関係者が胸襟を開いて水の分かち合いのシステムを検討すべきだと思う。
11月１７日
今日、久しぶりに城島にある「青木の湯」へ行ってきた。というのも毎月場所を変えて行われるある飲み会の会場となっているからである。
ここの湯は微かに硫黄の匂いがして、湯に入ると肌がスベスベというかまったりと体を包んでくれる感じがして、いい温泉である。週末の夕方と言うこともあり結構込んでいた。人気があるのもうなずける。1年ぶりであったが、経営も順調のようで、宴会用の部屋が増設されていた。
風呂から上がり先着組みが既に生ビールをあおっている。風呂上りのビールは格別である。自分も早速注文する。今日のビールは格別にうまい。というのも、自宅から歩いてきたからである。午後4時半に柳川の家を出発し、国道385号線をひたすら北上し6時5分に到着した。距離は約10キロといったところか。歩いてきたと言うと、皆一様に驚きの表情。しかし、考えてみれば朝のウオーキングでも1時間で約6キロ歩いているのだから大して驚くことではないのだが、片道で10キロとなると相当遠く感じられる。感覚の問題である。昔の人なら１０キロなど近距離であったに違いない。大牟田、久留米などまで日帰りの圏内だったらしいからである。考えてみると現代人の距離感は、車なり電車なり交通機関での所要時間を基準としている。歩きを基準にしているのは、山登りやハイキングコースなどのほかには、不動産広告ではないが駅から歩いて何分くらいのもので、ほとんどすべて交通機関を基準にしている。
朝のウオーキングでは、なるべく車の来ないような道を選んで歩くのだが、今日は車が主に走るための道を歩いてきた。歩道があるのは、最近整備されたバイパスの区間だけでほとんど車道の路側帯を歩くしかない。土曜日といっても夕方だから仕事帰りや買い物帰りの車で通行量はかなりのもので、歩く者にとって恐怖感を覚えながらのものになる。しかし、車に乗っているときと違い、歩く速度で同じ道を行くと色んなものが見えてくる。すれ違いざまの車のドライバーが色んな表情をしているのが良く分かる。千差万別で面白い。また、家々の庭や軒の表情、道端に顔を出した秋の野草、稲刈りが終わった田んぼの匂い、青々と成長した白菜などの冬野菜の畑、。段々と暮れていく空、暮れていくに従って冷たくなる空気。色んな自然の表情や風景が目や肌で感じられる。１時間半であったが、ちょっとした小旅行をした気分での１時間半だった。目的地を変えて、また歩きたいとも思うのだが、結局、日々せわしいなか、時間に追われ車で何分の世界に戻ってしまうのだろう。
11月１３日
柳川では、安全あんしんまちづくりの取り組みとして、小中学生の通学路の監視、毎週金曜日を中心とした各種団体による安全パトロールなど様々な取り組みが行われている。消防団による消防車での広報活動も行われているのだが、ここのところ毎日暗くなると消防車の鐘の音が聞こえる。昼間も消防署の広報車が、異常乾燥による出火の警戒を呼びかけている。
柳川は、縦横に張り巡らされた掘割の水が火災の消化に貢献することになる。重要な消防用水である。ところが、白秋祭が終わってから徐々に堀の水位が落ちだし、昨日あたりから川幅の広い外堀でもとうとう川底が顔を見せるようになった。満々と水を湛える川を行くはずの川下りの船も、顔を出した川底のなか水が残る中央を進むしかない。観光客には気の毒なばかりである。船頭さんはどういう説明をしているのだろうと心配になってしまう。
今日、たまたま別の用事で柳川に来る川と水の管理をしている所へ行く機会があった。聞いてみると、最大の水がめの日向神ダムは空っぽらしい。異常に暑かった夏。それ以後も気温の高い日が続き、雨もほとんど降らなかった。9月、１０月の降水量が異常に少なかったからだ。自然相手だからどうしようもないことではあるが、昔は農閑期である冬はほとんど農業用水は必要なかった。現在はハウス栽培が盛んなため冬でも堀の水は欠かせない。また、海苔養殖にとっても、栄養を含んだ川からの水の流入が海苔の成長には不可欠である。同時に、川に満々と水を湛える柳川は景観はもとより、環境、防災、様々な面でも不可欠のものであるし、水が無ければ護岸や橋の基礎がもろくなり崩壊も心配される。当然あるべき水が無くなれば、柳川はあらゆる面で影響を受けてしまうことが分かる。
自然相手であるからどうしようもないと言ってしまえばそれまでだが、考えてみると山自体の保水力というものが大きく影響しているのかもしれない。これは矢部川に限ったことではないが、自然の山が木が伐採され開発されたり、自然林が杉などの人工林に変わっていったことで、保水力が大きく失われてしまったことは今や通説となっている。当地でも、行政や漁業関係者や様々な団体が山を生き返らせる植林活動を行っているが、その規模と回復に要する時間を考えると即効性には乏しい。しかし、その地道な活動は不可欠であることは間違いない。何か打開策を見つけなくてはならないが、まずは柳川は勿論のこと流域全体の人たちが水の大切さ、山の大切さ、水や川とのかかわり方を、先人の苦労から学びなおすべきだと思うし、柳川の水というのは、あって当たり前ではなく、先人が長年かけて創り上げた乏しい水を確保するシステムの上に成り立っていることも再認識すべきだと思う。
1１月5日
先日、11月1日から3日間に渡る白秋祭が行われた。私も久しぶりに船に乗せていただき、楽しませていただいた。
今年は、例年になく天候にも恵まれ、冷え込みもそれほどではなかったため良かったのだが、反面、ここ1ヶ月ほど雨が降っていないため、掘割の水量確保には関係者のご苦労も多かったと思う。
また、2日に行われた献詩の表彰式には全国から入選者も参加して盛大に行われた。小学生はもとより大人にいたるまで全国から1万点に及ぶ応募があったというが、さすが詩聖白秋のいまだ衰えない人気が伺え、改めてその白秋を生んだ柳川、白秋が愛した柳川に住める喜びを感じた次第である。
ところで、白秋祭の行われる数日前の日曜日に、日ごろ親しくしている若者達と矢部川まで行ってきた。というのも、「柳川掘割物語」に描かれている柳川の水の歴史のなかで、柳川の掘割を潤す水がどういう構図で柳川まで来るのかを視察するためである。
私は、議員になってから何度も見ているのだが、彼らとの飲み会の時などに話題にすると柳川の水の歴史どころか「柳川掘割物語」でさえ見たことが無いことに驚いてしまった。「これはいかん」ということで、今回の視察ということになったのだが、瀬高水門から始まり、唯一一本で柳川に水を供給する二ツ川、沖端川、矢部川、そして、久留米藩との水争いにより作られた井堰と廻水路と矢部川を遡っていくにつれ、先人の苦労に関心を示し、「そういえば小学校の時に習った」などと思い出す者もいる。ワゴン車を出してくれ、運転を引き受けてくれた彼は、誰かを連れてくるつもりなのかカーナビに井堰の地点を記憶させている。
ブルドーザーもユンボも無かった時代に人力だけで営々と堀を掘り、それを維持し、また柳川への水の確保のため100年にわたって水路を造り続けた先人のご苦労に感謝せずにはいられない。半日の行程での視察であったが、皆それぞれ、自分達の故郷の成り立ち、その大きな要素である水に対し関心を持ち、認識してくれているようで皆を連れてきて良かったと思った。
そして、200年前と変わらず延々と自然河川と人工水路を廻ってきた水をたらふく腹に入れた水路を、１００艘を超える船が薄暗くなる中ゆっくりと進んでいく姿は壮観である。全国から来た人たちが、驚きと関心を持って柳川の水に馴染んでいく。その先人の血の汗と苦労の上に創り上げられた人工都市柳川に住む私達が、しっかりと守り次の時代に引き渡していかなくてはならないと改めて強く思った次第である。
10月21日
今日は、久しぶりに誘われて有明海に釣りに行った。最近は、朝の運動のため早起きには慣れているのだが、昨日の芝刈りの影響で寝坊してしまったが、なんとか6時の出発には間に合った。
今日の釣りは、がんばフグ釣りである。本当に久しぶりである。一昨年以来かもしれない。例年この時期は、有明海沿岸一面に海苔竹が林立し、そこに張られた海苔網海苔の芽が伸びていることを確認することが出来るのだが、今年はその網が見られない。海苔の種付けが半月以上も遅れているためである。今年は、例年にない暑い夏で、その暑さが9月、１０月になっても続き、拍車をかけるように雨が少ないため、川からの水の流入が少ないため川の栄養の不足と海水温の高さと海流の停滞によるプランクトンの異常発生により、種付けが例年の半月以上遅れているのである。
午後2時に納竿し、３時半ごろ港に帰ってきたのだが、釣果は別として船着場には多くの釣りを楽しむ人たちも少なくないが、猟師さんたちが手持ち無沙汰に船の手入れをしている。例年の今頃であれば、海で網の手入れをしている姿をよく目にした。しかし、今年は、その肝心な乗り網を張ることが出来ないのである。
海苔漁家の方々に聞いてみると、反応も両極端で、漁期が短くなると収量が減ることを心配する人もいれば、逆に全体の水揚げが減れば単価が上がることを期待する人もいる。いずれにしろ、気候、天気次第といってもいい１次産業。特に海の仕事の辛さと大変さを思うと、今年の海苔の豊作を祈るばかりである。
そして、我が家に到着し、釣果をさばくが、少ないからあっという間に終わってしまい、冷蔵庫へいったん収納。冷蔵庫の中を見回すとは主菜の材料らしいものが見当たらない。7月のキス釣りの時は結構な釣果で、家族3人で刺身、天ぷらと堪能したのである。嫌な予感がする。そこへ我が家の奥さんのご帰還。今日の釣果を聞かれる。正直に答えると、彼女が絶句。それが今日の主菜だと当てにしていたのにとのたまう。なるほどそうであろう。返す言葉が無い。「サザエさん」の波平のように魚屋で買ってくれば良かった。
10月7日
今日は、年4回発行している私の議会報告の封筒詰めのため、若者達が集まってくれた。毎回、快く協力してくれる。ありがたいことである。皆顔見知りとなっており、会話も弾み、こっけう楽しそうにやってくれている。その中の1人が、リビングのテレビの上においてある「ビリーズ、ブートキャンプ」のＤＶＤに気づいた。必然的にビリーが話題となる。皆、1度はやったことがあるらしく、まだ基礎編だけしかやったことがないとか、応用編までいったとか、50分も続けるのはきついとか、盛り上がる。
そういう私も、この7月ごろからビリーをやっている。ビリーバンドは持っていないのだが、最初のころは、基礎編を最後までやるとヘロヘロ状態であったが、最近では応用編でもそれなりにこなせるようになった。その効果か、アゴにあった贅肉や、お腹が幾分しまり、腹筋も結構ついているようである。以前は、市役所の階段を議会関係の４階まで行くのにも、太ももがつりそうになり、息も絶え絶え、心臓バクバクだったのが、随分楽に歩けるようになった。
封筒詰めも終わり、若者1人と近所に議会報告を配りに出かけた。後ろを歩いていた彼が、佐々木さんのお腹周りが細くなっていると改めて驚いている。にんまりである。
10月１日
一昨日、議会報告の原稿作りに頭を悩ませながらも一応のめどがついた時間、電話が鳴った。バーベキューをやっているから来ないかとのお誘い。数ヶ月前にもお誘いをいただき、楽しい時間をすごした。前回に引き続いてのお誘いの電話である。しかし、考えてみると時間は7時過ぎ、電話の声は鼻声。結構アルコールが入った声、もう少し早く声をかけてくれればとも思うが、嫌いなほうじゃない。さっそくお邪魔する。
私の住むこの地域は地域の人が寄り集い話し合いをしたり、一緒に楽しい場をすごすと言うことが希薄である。というよりも地域の連帯と言うか、地域の行事、一緒に行動すると言う機会が少ないためか、ご家中の名残なのか、とにかく隣近所はもとより地域の人たちが集まる機会が少ない地域である。
そこに集ったメンバーは、前回とほぼ同様のメンバーで、年代は30代から40代の現役世代である。仕事も様々、出身地も柳川以外の人もいる。人口減少率と高齢化率が高いこの地域にあっては、これだけの現役世代が集まれると言うことはすごいことである。なかには、マンション住民もいる。彼らに興味が湧く。というのも人口減少のこの街にあって、彼らがどういう経緯とどういう理由でこの地に住もうと思ったのか、非常に興味を掻き立てられるところである。
私は、もしかしてＩターンではないが、柳川と全く縁のないところから移り住んできた人たちかと期待をしてしまったのだが、そうではなかった。近隣自治体の出身で、勤めも柳川市内で、奥さんが柳川出身で、奥さんの希望でこの地に居を構えたと言うことらしい。それでも嬉しくなってしまう。柳川から出て行く人と、入ってくる人を比較すると、出て行く人が多いから必然的に、人口は減っていく。勿論働く場があれば柳川に住みたいと思う人もいるはずである。この方は働く場所が柳川だから柳川に住む。当然のことかもしれない。彼に聞くと、そのマンションの住民の世代は様々らしい。それでも現役世代の勤務地を聞いてみると、福岡都市圏もかなりいるとの事。西鉄駅まで歩いて10分そこそこの場所だからかも知れない。ここから遠くなってしまってはそうもいかないかもしれない。歩いて15分の好立地ゆえんかもしれない。
しかし、考えてみると福岡市まで電車で10分、20分といった所に住んでいる人たちが、その駅までどれくらいの時間をかけていっているのかというと、バスで10分、20分はざらであろう。そう考えれば、こざこざした都市の魅力と言うか、住んで愛着を感じられるという観点から言えば柳川はどこにも負けない魅力があるはずである。その魅力こそ、観光のためではなく、住む人にとってのどういう魅力があるのかがと問題ということになる。その人曰く、近くには大きな掘割もあり、落ち着いた雰囲気で気に入っているとのこと。
まず、住む人たち、住む場所を探している人たちにとって心をひきつけるような街づくりが大事と言うことになると思う。それには、こういう柳川に移り住んできた人たちの動機と意識を検証することは、これからの魅力ある街づくりの大きなヒントになると思った次第である。
しかし、酷暑の夏も和らぎ始めた初秋の夜、心地よい夜風のせいか、酒も進んでしまう情けなさである。
９月２９日
昨日で9月議会が終了した。終了時間は午後6時くらいであった。旧柳川市や合併直後の頃は、最終日の採決は午前中に終わるのが常だった。石田市政となってからは午前中に終わったことがあるだろうか。以前は、最終日は午前中で議会が閉会し、自宅に帰り午後から議会報告をまとめ上げ印刷に回すことが出来たが、現在は、最終日に何が起こるのか分からない。時間的にも、内容的にも、最終日に議会報告をまとめると言うことが出来なくなってきた。何の問題も起こらず淡々と議会が閉会するというのもどうかとも思うが、実りある議論であればいいが、対立による問題で紛糾し、時間延長となるから、心身とも疲れるし、気も滅入る。
そういう中でも、今議会で明るい兆しが見えた出来事もあった。それは、漁業団地問題で解決策が見つからずこう着状態となったとき、根本的な問題解決が出来ないなか11月から稼動を開始する業業者のためにどうするのかということが焦点となった。そこで、議長、副議長と私と数名の議員、市長、副市長と担当者たちで協議の場を持つことになった。膝を突き合わせ、どうこの事態を収拾するのか、皆が忌憚のない意見を出し合った。そして、当面の打開策を見出すことが出来た。私は、こういう接点があればこれまでもっとスムーズな議会と柳川市政となっていただろうと思った。これを境にこういう接点を持ちながら、執行部と議会の状況が好転していけばと期待感を持った次第である。しかし、次の日になって、別の問題で議会側が歩み寄りを図り、市の幹部もその打開に市長を説得したが、旧大和町での議会側から突きつけられたペナルティがトラウマとなっているのか市長が首を縦に振らなかったため、最終日の時間延長へとつながり問題が拡大することになった。
そして、今日、今回の議会の議会報告の原稿を書いているのだが、その問題の部分を書いていてまた気分的に疲れる それでも、自分の議会報告は自分の主観で書けるから、まだましなのかもしれない。来週から市議会の議会便りの編集作業に入る。30人の議員の総意で発行する議会便りである。市長派、反市長派それぞれの異論のないところでの内容としなければならない。まだまだ疲れる日々が続く。
９月２７日
前回に引き続き、国からの補助が受けられなくなったという件だが、25日の全員協議会での市の担当者からの説明によると、事業の認可を受けた後に制度変更があったようである。事業を起こすとき、最初は基本的なことだけ決めて、具体的にはその事業実施段階になって詰めていくといったことが行われるようで、今回の件も事業認可を受けたのは平成16年度で、制度変更があったのが平成17年3月、しかし、市は事業を具体化しようとした平成18年度になってそのことに気づいたようである。
その時差も問題であるが、制度変更によって事業が補助が受けられなくなると言うことは、地方自治体にとって由々しき問題である。制度変更するにしても、それ以前の認可事業に対する配慮が不可欠だと思う。
従って、この件は断固補助制度に適用できるよう、あらゆる手段を講じても国に物申すべきである。
同時に、今年から稼動を開始する人たちがへの対応について、執行部と議会で策を模索した結果、当然稼動できる道が敷かれたことで安心した。
９月２２日
今日、ある神社の秋の大祭に参加させていただいた。老若男女より集いとまではいかないまでも、柳川の方々を中心に大勢の方が参加しての神事が執り行われた。私にとっては始めての参加であった。ご案内をいただいたのは8月。日時からいってさわやかな気候の中での大祭と想像していた。しかし、ご承知のとおり、秋の彼岸の時期になっても、気温が35度にも達する日が続いている。今年から30度以上の真夏日に加え、35度以上の猛暑日が設定され、数十年前に記録した最高気温をあっさりと更新してしまった。その猛暑日が、各地で行われる秋の行事にも影響している。
今日の秋の大祭。みな身なりを整え参加していらっしゃるが、皆口々に暑いですねが挨拶となる。夏の行事のようである。それでも窓から入り込む風には、夏にはない乾いた空気が少しは体をなでてくれることが救いである。今年の気候は、観測史上最高という報道がどれほど聞かれたことだろうか。10年後くらいには、40度以上の酷暑日という呼び方が登場するかもしれないと心配してしまう。この時期に咲く彼岸花の名前まで変わってしまわなければいいがと、心配してしまいそうになる。私達の生活と風習は、季節に根ざしている。伝統行事にしてもしかりである。昨今の、伝統風習が廃れていってしまったという話を良く聞くが、昨今の気候変動がその流れに拍車をかけているのかもしれない。だからこそ、先輩達から受け継いだ社会を構成している私達が、先祖から受け継いだ様々な伝統、価値観と言うものを再認識し、しっかりと受け継いでいかなければならないと思った次第である。それにしても、とにかく暑い秋である。
話は、ころっと変わるが、9月7日に、柳川市で行おうとしている公共事業で、国からの補助金の適用が受けられなくなったということを書いた。
国が認定した事業で、途中で制度変更が変わったため、補助金の適用要件に合致しなくなり補助金が受けられなくなり、膨大な事業費を市が単独で負担しなければならなくなる。到底、市の単独では対応できないため、新たな補助事業を探すというものである。
しかし、どう考えても納得できない。そこで、独自に調査をした。結論から言えば、制度の変更があったという事実はなく、変わらず補助対象事業であるということで、国の担当官曰く、福岡県と柳川市は何か勘違いをしているのでは、ということであった。
さもあろう。現在の国と地方の関係からいって、地方自治体は、国からの地方交付税を始めとした国からの援助無しには、事業を行うなど不可能である。そういう中、国が認めた事業が、制度が変更され補助金が出なくなってしまうというなら、複数年に亘る事業は恐くて何もできないということになってしまう。
補助が受けられるということを確認して、安心した。この事業は、二組の海苔協業の方々が、この11月から稼動を開始する予定である。事の是非はともかく、福岡県では始めての取り組みとなるこの海苔協業事業には、内外の関係者も注目している。それが一部の事業の停滞によって、稼動できないということになっては、取り返しがつかなくなってしまう。ましてや、これまでつぎ込んできた事業費が無駄になり、注に浮いてしまうということにもなってしまう。
国の担当官は、改めて県と市に指導を行ってくれたようである。そうなると、勘違いしていた市長と担当は、どう対応するのだろう。25日に執行部から、事の経緯と今後について改めて説明があることになっている。どういう報告があるのか注目したい。
９月21日
今日は、平成18年度の一般会計の決算審査二日目で、おおかたの審査が終了した。
ところで、今朝、朝刊に目を通していたところ、三面記事に旧大和町の記事があり、夕方のＮＨＫでも放送された。旧大和町で全日本同和会への補助金の支出方法が不適切であったというものであった。なんとも恥ずかしい話であるが、その内容については、新聞記事とこれからの動向を見ていただくとして、新柳川市誕生後、旧大和町のことでの話題には事欠かない。これから明日の柳川の姿作りをしていかなくてはならない中、後ろ向きの話が多すぎる。市長選に端を発する、対立構図にも一因があるかもしれないが、最近これだけ旧大和町のことばかりが出てくると、旧大和町は何をやっていたのかと思いたくなる。
思い起こしてみると、旧大和町は議会と執行部の対立、混乱が新聞紙上でも話題となっていたし、その混乱振りは多くの人たちから聞かされてきた。それが、そのまま新柳川市に持ち込まれたよな状況である。因果と言う言葉があるが、どちらの言い分が正しいのかとか、どちらが先に手を出したとかは問題ではなく、根本的に片方がこぶしを上げれば、かたやもこぶしも上げ、さらに大きなこぶしを上げてしまうという構図になってしまっている。更に排除の論理が働くと、片方のエネルギーは倍増する。
そもそも、合併当初、市長選が行われる前までは、旧１市2町の議員は、地域の違いはあれど、お互いがそれを超えて新しい街づくりに努力していこうと言う雰囲気が確かにあった。それが、市長選が終わり、ある会派が結成されたことから事態が急変した。まさに片方が拳をあげた瞬間だったのかもしれない。旧大和町のように、いつまでこの構図が続いていくのだろうか、それによって被害をこうむるのは、市民であり、将来の柳川市である。
それには確かな良識と公平性を以った市民の審判が必要なのかもしれない。
９月２０日
今日から、3日間におよぶ平成18年度の決算審査が始まった。
先ずは歳入からの審査である。昨今、国と地方の借金の話が話題となることが多い。数年前は、国と地方合わせて６００兆円といっていたが、最近では800兆、900兆、1000兆円にも達したと言われている。そういう中、三位一体の改革をはじめ、国と地方の財政構造の改革が大きな議論となっている。しかし、地方の中小都市にとって市町村合併を果たしたと言っても、根本的な構造改革はこれからである。先ずは、同時に行財政改革が喫緊の課題であることは言うまでもない。
そういう中、柳川市の市長も、口癖のように入りを計って出るを制すち口癖のようにおっしゃる。そういう中、地方自治体にとって、自ずと純粋な自己財源である市民税に注目が集まる。その税の徴収率が槍玉に挙げられ、担当課のプレッシャーも感じられると言うものである。しかし、税収に比べ規模的には小さなものでも、地方自治体が独自に収入とする財源というより、受益者から徴収できるものは少なくない。
そこで、その徴収方法というか、徴収に対する市の意識の低さというものが明らかになってくる。民間の意識を持って市民サービス、財政運営に当たるべきであると言うことは、今や常識である。それが相変わらず、前例踏襲の、工夫をしながら改善して憩いうと言ういうものが感じられない。それも、批判の槍玉に挙げられている、行政の縦割りが改善されていないことが良くわかる。そういうものを含め、総合的に、市民サービスと財政運営、将来の街の姿の構築、総合的に事業展開できるだけの方向性に基づく組織構築、価値観の共有が全くできていないことが良くわかる。それには、トップがいかに方向を指し示すのか、それによって如何に組織を動かしていくのかにかかっている。
９月８日
今日の千葉に在住の柳川出身のある方と電話でお話した。
というのも、柳川には、この方が生まれ育った家がそのまま残っており、今は誰も住んでいないものの、歴史的価値の高いものである。この方が、柳川に帰省し、荒れ果てた庭を以前の姿に戻したいと、草や木を刈り汗を流していらっしゃる所に、偶然遭遇したことがあった。その折、その方の家が武家であり、その庭が非常に価値のあるものであるということが判った。その方は、先祖が残してくれたものを、このまま朽ち果てさせるわけにはいかないから、こうして柳川に来て、掃除をしているのだと。そして、市で有効に活用してくれるなら協力するとおっしゃっていただいた。
それから、関係者にこの話をしながら、その鬼童町に集積する同様の庭を活用して、歴史文化を残すエリアとして活性化してはどうかと、動いてみたのだがなかなか進展が見られないまま現在に至っている。
ところが、最近この方が、業を煮やしたのか、直接担当課に行き話をされたところ、そういう事業の計画はなく、別の課に行ってみればというたらい回しをやってしまっていたということが判った。
なんとも、情けない話で、ご本人もさぞ落胆され、悲しくなられたのではないだろうかと、直接、ご本人にお電話をしたわけである。ご本人曰く、歴史文化と観光を標榜する柳川市の担当があんな対応しかできないとは、呆れ果ててしまったとのこと。代わりにお詫びを申し上げたが、当初からの前向きな姿勢はお持ちいただいているようなので、今後具体的に策が出来た時点での協力をお約束いただいた。
投げられたボールをしっかりと吟味することなく、受け取りもしないとはなんとも情けない話である。こういう基本的な姿勢の積み重ねが活力を持つのか失うのかの分かれ目となる。
９月７日
5日から9月議会が始まった。今回の議会の目玉は平成18年度予算の決算であるが、合併後2年目の本格的予算執行がどうなったのか、これか内容を精査して、しっかりとチェックをしたいと思う。
ところで、2日目の今日は議案の質疑が行われた。その中で、旧大和町で行われている漁業団地事業に関連して、事業内容の変更が報告されていた。本会議に先立ち、全員協議会でその内容の再説明が行われたが、そのなかで当初の国から承認を受けているはずの補助事業が行えないということが判明した。当初は補助金がつくはずだったのが、途中で補助事業ではなくなったという説明で、これから別の補助事業を探すという。
しかし、考えてみれば個別の事業で国が承認し、約束をした補助金が出なくなるということが考えられるだろうか。もしそういうことがあるならば、これから新たな事業を実施するとき、途中から補助がなくなりましたでは、危なくて補助を受ける事業はできないということになる。そんな馬鹿なことがあるだろうか。執行部によると、事業承認を受けたときは確かに補助対象だったが、平成17年に制度が変わったということであった。
これは、看過できない。ここまで至る経緯と事実関係を検証しなくてはならない。
８月２４日
先週の土曜日、全国の建築関係の大学生が柳川の今後の街づくりについて提言を行うシンポジウムが行われた。数日間でよく調査をし、まとめているなと感心させられた。やはり掘割を生かしたものが多かったが、普段住んでいる者にとってはっとさせられるものもあり、面白かった。その中で、住みたくなるような街づくりといったテーマのものがあった。それは、生活環境の中で掘割を憩いの場として捉えており、自分の住むところとも比較しながら興味深く聞かせてもらった。
柳川掘割物語ではないが、市民から見捨てられた柳川の掘割が、行政と市民が一体となった取り組みで復活し、現在でも市民による清掃作業は続けられているものの、川下りコースは別として、商店街や住宅街にある小さな水路は、生活排水などの流入、定期的な清掃や浚渫が行われていないところはゴミやヘドロがたまり、異臭もして誰も振り返らなくなってしまっているものも少なくない。
我が家の裏にも、幅1メートルほどの水路がある。この水路は幹線水路からの水の流入もなく、汚泥が堆積し、家庭からの生活排水が流れるだけの下水路と化していた。その水路沿いに住む人たちは異臭に悩まされながらも、浚渫ポンプ車も入ることができないため、半ば諦め状態であった。そこには、ボウフラと蚊以外生き物はいるはずもない。
しかし現在、その水路に水がゆっくりと流れている。近くを流れる幹線水路からポンプアップしているからである。きれいになってみると皆ことさらその水路に関心をもつようになる。水路の状態を毎日確認するのが日課になる人もでてくる。落ちているゴミを自主的に拾う人もいる。子供達がバケツと網を持ってカメや魚を追い回している。クリーク沿いに花を植える人もいる。川に背を向けていた人たちが川を向いてくるようになる。不思議なものである。
そういう私も、毎朝、裏の水路を見ながら歯磨きをするのが日課となっている。水が流れるようになるとジャンボタニシの卵が見られるようになった。グロテスクな色をした厄介者のジャンボタニシの卵であるが、生き物がいることを発見しただけで嬉しくなってしまった。次の年には、カメの子供が出現した。そして、現在4匹のカメの子供が縄張りにしているようである。それにメダカまでが泳ぐようになった。しかし、その水路が清流と呼べる代物でないことは言うまでもない。私の住んでいる地域は下水道の計画区域で、合併浄化槽の普及も進んでいないため、生活排水が直接水路に流入している。そのカメやメダカがいる水路を、洗濯の泡が流れていく。そういう中でも、しぶとく生きている。幹線水路から次々と新鮮な水が流入しているからかも知れない。
そのカメやメダカが何を餌にしていうのか、忙しく動き回っている。水路の中の石の上で甲羅干しをしていると、こちらの存在に気づく、慌てて水路に飛び込んでいく。こうなると、水の流れを確認すると同時にメダカとカメを見るのが楽しみになってくる。我が家の奥さんも、そういう光景を見るのが楽しみのようである。その水路を挟んだお向かいさんは庭の手入れをよくされている。水路を挟んで会話というものが出てくる。お互いが水路の草取りなどを率先してするようになる。そしてまた会話がはずむ。こういう光景が昔の柳川にはあちこちで見られただろうと思う。
水路から飲料水を得ていた昔の柳川に住む人たちにとって水路というものは表玄関にも増して重要であったに違いない。その水路から飲料水だけではなく生活に必要な水の恩恵を受けていた。水路を挟んでお互いがその水路を大事に守り、裏同士でつながるコミュニティというものが存在し、地域の連携に大きく寄与していたに違いない。
もし、市内の水路に水が流れが戻り、生き物が帰ってきて、背を向けていた人たちが川と積極的に向き合う風景が戻ってくるならばどんなにすばらしいことだろう。その情景を浮かべ空想にふけってしまう。しかし、それには越えるべきハードルがいくつもあることは確かであるが、実現不可能なものでもないと思う。
８月２４日
昨日久しぶりに市の職員数人と飲んだ。6時からの約束だったので、10分前に予定の店に行くと既に皆顔を揃えていた。5時になると庁舎の冷房が止まってしまうらしい。経費節減の折、しっかりとやってくれているようである。
皆同年代、体のことが話題となる。自分も健康には気遣っているのだが、ここ1年で痛風、結石を体験した。一人前の中年である。痛風は風が当たっても痛いと言われる。自分の場合は、それほどでもなかったが足の親指の関節をえぐられている様な痛み。靴を履くにも痛みに耐えながら、声を上げてしまう。それもタイミングが悪かった。選挙を控えた丁度去年の8月であった。あいさつ回りをするにも歩きはびっこを引いてしまう。皆さん、どうしたのかと心配してくれるので、支援のお願いをしている手前、痛風とも言えないので、捻挫とごまかす。傍らで随行している青年が笑いをこらえるのに必死の形相。
それから、結石は、今年の5月。ある飲み会の席。気分よく飲んでいたのが、途中から腹に鈍痛。お腹の調子でも悪いのかと思っていたところ、宴も終わりに近づいた頃には鈍痛から圧迫されるような痛みに変わる。何とか平静を装い、皆に別れを告げたら、もう我慢ができない。その場にしゃがみこんでしまった。送り出したはずのメンバー二人がまだいた。こういう姿は見せたくなかったのに。嫁さんに電話をして迎えを頼む。待つ間の長いこと長いこと。やっと到着。二人は心配そうに見送ってくれる。なんとか笑顔を見せて、自動車発進。スグサマかかりつけの先生に電話。なんと会合中。症状を説明すると、間違いなく尿管結石とのこと。そのまま医院に直行し、先生から支持を受けた、看護婦さんが痛み止めの注射と点滴をしてくれる。点滴が終わる数十分後にはおさまるとの説明。その間、まさしく七転八倒。仰向けになっても横を向いても、とにかくじっとしていられない。自分の腕を思いっきり噛む。その痛さに少しは癒される始末である。点滴が終わった。ぜんぜん収まらない。看護婦さんも、どうしていいか分からず先生に電話。痛み止めをもう一本打ってもらう。少しは収まってきた。腕には何箇所もの歯型。普通ならこんな歯型、痛くてたまらない。
翌日レントゲン。やはり尿管結石。先生の指示で総合病院で検診。間違いない。インターネットによると、レーザーで砕く治療もあるらしい。怖い。どうしよう。しかし、直径は５～６ミリ。出るのを待つしかないらしい。それから２週間、座薬にお世話になりながら、痛みが少しずつ下へ降りてきて、プシュッと飛び出てきて、便器にカランカランと消えていった。色は様々らしいが、自分のは黒かった。ある人曰く、それは腹が黒いからだと言われた。
この２週間、特に発症のときに味わった痛みは人間の痛みでは３大痛みの一つらしい。知人と話をしていたとき、その奥さんも結石を経験したらしい。その奥さん曰く、出産よりも痛かったとのこと。そんな痛みに耐えたのかと胸を張りたくなる愚かな私である。
話は戻り、結石の痛みに比べれば痛風の痛みなどと言うと、２度経験したという一人が、それは１度しか発症していないからそんなことが言えるので、２度目、３度目になると、親指から足首へと移ってきて、それはすさまじい痛さとたしなめられた。さすが先輩は違うと思いながら、その痛さを想像した。・・・・。ごめんなさい。もう悪いことはしないからという気分になってしまった。
７月２６日
昨日、議会の全員協議会が開催された。内容は、例のピアスのアスベストの問題である。６月定例議会で、撤去費用がいくらかかるのかを調査するための費用は認めないと言う結果になったことはご承知のとおりである。それを踏まえ市長がピアス社と交渉した内容が報告された。
結論から言うと、建物は旧大和町に売却したもので現在は柳川市の建物であるから、その解体費用をピアス側で持つことはできない。ただし、アスベストの撤去については応分の負担をする用意があるとのことであった。やはり、思ったとおりの回答である。
これまでの経緯については、６月の議会報告をご覧いただきたいが、民間会社がこの厳しい時代に、現在も賃貸で使用しているとは言え、人手に渡ったものを解体してあげるということはあるはずがない。１市２町合併後、持ち上がったこの問題であるが、そもそも旧大和町が、相手側の鑑定評価をもとに、相手の言い値で、相手の子会社である不動産会社の仲介で購入すると言う常識では考えられない過ちを犯したことに原因がある。
この問題は、市民団体が市長を相手に法廷の場で争っていることでもあるが、議会でも再三にわたって反市長派議員から、市長の責任が追及されてきた。その中で、アスベストに関し市長は、一貫して「責任を持ってすべてピアスにやらせる」と答弁してきた。しかし、５月になってピアスがこの工場から撤退することになって、ピアスと交渉が行われ、６月議会で相手と交渉するための材料としての撤去費用の調査費が提案された。そこでは、市長は「だれも一銭も市が負担しないとは言ってない」、「場合によっては「費用の負担割合の話になり、司法の場へ移るかもしれない」と、トーンが変わってきた。そして今回、ピアスの態度が明らかになり、当初市長が言っていた「ピアスがすべてアスベストを撤去する」ということはなくなったということになった。
これまで、市長の責任を追及してきた議員からは、「市長はすべてピアスにやらせると言ってきたのだからそのとおりにしてもらいたい」、「こうなったのは市長の認識の甘さであり、市長は責任をとるべき」、「市長はだまされたのだからピアスを告訴すべき」、「市長は前言を訂正し、謙虚に議会に相談すべき」と言った厳しい意見が出され、１０時から始まった全員協議会は、午後も継続して行われた。
アスベストの撤去費用の調査費の審議がなされた６月議会の総務委員会で、私は、「今後のピアスとの交渉の材料とするということは。ピアスがすべて撤去する可能性が低くなったということであり、これまですべてピアスにさせると言ってきた市長の発言から逸脱することになる。ここは、この調査費の提案を取り下げて、これまでの発言を撤回し、これからの対策をじっくりと議会と協議するべき」と提案した。しかし、市長はこれまでの発言とはずれておらず、ピアスが撤退するまで時間がないから取り下げられないと拒否した。彼は、いったん言い出したことは、是が非でも、どういう理由付けをしてでも、押し通すという一徹のところがあるようだ。しかし、それを曲げずに通すためには、かなりのエネルギーと、それを正当化するため余計な苦労をしなくてはならないことになることもある。素直さも大事である。 したがって、今回も私は、今日の指摘をしっかりと受け止め、これまでの経緯を踏まえ、改めて相談しなおしたらどうかと提案したが、私の意図するところを理解したかどうかは疑問である。
議長も、事態の収拾に苦慮しており、改めて仕切りなおすということで、全員協議会は終了した。
７月２０日
昨日、「市議会だより」の編集が終了し、今日その最終校正が終わり、いよいよ印刷されることになった。これまで、計３回編集委員会を開いての編集作業であったが、例のアスベストの件も、賛否両論そのまま掲載した。広報委員には、市長派、反市長派、いずれにも属さない議員がいるが、その内容にクレームはなかった。当初は、市長の責任問題を大々的に書くべきという雰囲気も一部にはあったのだが、徐々に収まり、この広報誌の持つ役割と自分達の責任を皆理解しているのだと感じた。おかげで、大した混乱もなく、原稿がまとまった。
しかし、紙面の内容、構成を決めるのに随分と神経も使ったし、時間もかけざるを得なかった。それには議会事務局など関係者の協力が大きな力となった。皆それぞれ良識を持った人材である。勿論、委員にしても然りである。出来上がりとしては、まだまだ改善すべき点もあり、未熟なところもあるが、まずはほっとしているというのが本音である。
７月１０日
最近、アメリカで流行しているビリーのダイエットが日本でも話題となっている。しかし、かなりハードなため、筋肉をいためたり、断念する人もいるらしいが、１週間程度で４～５キロやせられるらしく、運動中にビリーが途中であきらめるなと励ましたりするところに人気の原因があるようだ。
我が家の奥さんも、最近ふっくらとしてきたとため息をついている。その彼女が、ビリーのニュースに目が輝いたのは言うまでもない。友達の間でも話題になっているようで、DVDのコピーが広まっているらしい。
しかし、これまでいろんなダイエット方法が数限りなく流行っては廃れていった。要は、いかに継続するかである。特に、心理的な負担感があると長続きしない。
そういう自分自身も、４０代となる頃から、お腹の贅肉が気になりだし、いろいろとやっては長続きしなかった。結局、基本である歩きと筋肉の維持に尽きるということで、ウォーキングをやりだした。１時間、約６キロ歩き、そのあと１０分ほど、腹筋、スクワットなどをやる。夜だと会合やら行事などで歩けない日が続くと、いつの間にかやめてしまうことになるので、早朝に固定した。ここ１ヶ月あまり続いている。体重計の変化は２～３キロほどだが、ズボンのベルトに随分ゆとりがでてきた。これは何とか継続できそうである。
我が家の奥さんも一緒についてくるのだが、３回に１回はお休みである。やはりビリーのも続くのかなと思わざるを得ない。そんな時、彼女の身近にいる昔と体形が大きく変化した人を話題にする。彼女はこの話が嫌で、彼女に心に火を点ける。効果テキメンである。それでも２～３日すると元に戻ってしまうので、また別の手で彼女に意地悪な言葉を投げかける。がんばれ奥さん。
７月５日
先週の火曜日で６月議会も終了し、議会報告の作成、封筒詰め、配布・発送が終わり、ほっとする間もなく、今度は「市議会だより」の編集作業の始まりである。
この６月議会から、市議会で「議会だより」を作成することになり、そのための１１名の議員でなる「広報特別委員会」が設置されたことは前回の議会報告でお知らせした。議会終了後、初の委員会を今日開き、集まった原稿をもとにいよいよ編集作業が始まった。内容は、主な審議内容、各常任委員会報告、一般質問、請願やお知らせとなっているが、一般質問の原稿は質問者が原稿を書くことになっており、今日その原稿も集まり、各委員がその内容をチェックすることになった。。
問題は、冒頭の審議内容である。というのも、その議会で審議されたものの中から注目すべきものや、市民の皆さんが関心のあるものなどについて議会独自の動きを伝えなければならない。となると、今回の議会で注目すべきは一般会計補正予算の中の例のピアスのアスベスト除去費の調査費が議会で修正されるに当たり、賛否両論やり取りがあったことということになる。事実を伝えなければならないことは勿論であるが、今回は創刊号である。市民の皆さんはもとより、他の自治体関係者にも送ることにしている。その創刊号の冒頭を飾るのが、議会の意見がまっぷたつに別れているということでは「どうも」という気がする。自分の議会報告であれば、自分の主観で書くことができるので気がらくだが、賛否の両者の意見を入れ、どちらにも偏るわけにはいかない。
ただ、現状を事実は事実として伝えなければならないことは間違いない。議員全員の総意で編集を任された委員会の責務を粛々とこなしていくのみという気持ちで、これから内容を詰めていくことにする。