１１月１日 宜しくお願いいたします。
このたび10月5日に行われました市議会議員選挙で、再度当選をさせていただき、市議会議員に返り咲きました。
そして、10月21日から議員の任期が始まり、10月27日に選挙後の初議会が開催されました。議長、副議長をはじめ議会の構成が決められました。私は、総務常任委員となりました。
これから4年間の任期、市民の付託を受けたものとしての責任と覚悟をしっかりと胸に刻んで働いていきたいと思います。
７月１９日 ご無沙汰しました
柳川日和ファンの皆さん、ご無沙汰いたしました。
今年の1月20日以来、このページの更新もなく、「佐々木さんどげんショットですか？ 今度はどげんするとですか？ カビが生えてしもうたとですか？などなどご意見をいただいていながら、ご返事もせず御無沙汰をしてしまい申し訳ありません。
私は、昨年平成25年4月の市長選挙に挑戦をいたしましたが、当選を果たすことができませんでした。
正直申し上げると、市長選挙に立候補を決意するにあたり、もちろん当選して今の流れを変え、誇りを持てる柳川にしたいとの思い出会ったわけですが、もし万が一当選することができなかったら、「自分の主張・想いが市民の皆さんに受け入れられなかったら政治の世界から身を引こう」と密かに心の中ノ想いを持っていました。
しかしながら、当選を果たすことはできませんでしたが、選挙戦を通じて本当に柳川の事を真剣に考え、将来の柳川の事を考えている方々が結集していただきました。その方々は、肩書きあるわけではなく、組織を率いる方でもなく、普通の市民の方々でした。しかし、その方々は、心の中に真剣に柳川のことを考え、柳川の現状を認識し、憂い、このままの柳川ではいけない、行動しなくてはならないといった想いを持った市民」の皆さまでした。
選挙戦を通じ、選挙の後になってからでも、その方々の気持ち、熱い想いは私をじっとさせてくれませんでした。私はその方々に火を付けたというか、その方々から想いを頂いた者としての責任と言うものを感じ、受け取り、このまま佐々木創主個人としての身勝手で消えていくことの無責任さも痛感したわけです。
そしてこの1年間、静かに柳川市政を、議会を見つめてきました。合併から10年目節目の年を迎えていますが、今の現状を見ているとじっとしていられません。このまま指をくわえて他人事のように見過ごしているわけにはいかない気持ちになっています。
私は原点に還り、柳川市の将来に対する責任のある立場に立って、柳川のために働きたいとの想いに立ち至りました。居ても立ってもいられない気持ちになりました。行政と議会との議論、将来に向けた柳川の街づくりの議論に参加しなければならないと決断いたしました。この10月5日の市議会議員選挙に再度挑戦し、その中に身を投じ、柳川のため、柳川の明日のため働かせていただきたいと決断いたしました。ここに皆様に、これまでご無沙汰したお詫びと私の決断のご報告、そして私の市議会議員選挙再挑戦にあたり、私の原点である平成15年の市議会議員初挑戦の時の決意を再度ご紹介させていただきます。
「私の決意」
私は、柳川で生まれ育ち、思春期を兵庫県で、
大学生時代を東京で過ごし、大阪で社会人とな
りました。そして、自分の過去を振り返り将来を
考えていたときに北原白秋の「帰去来」と「水の
構図」に出会いました。自分の生まれ育ったふる
さとのすばらしさと、ふるさとに住めることの幸せを
思い知らされ、柳川に帰る決意をしました。
帰柳後、縁あって衆議院議員秘書となり、地域の各界各層の方々と
親交を持たせていただきました。その中で5年間は東京の国会事務所で
働き、政治家と秘書達、中央省庁の役人、民間の第一線で活躍している
方々、そして柳川出身の方々のふるさとに対する熱い思いに出会いました。
人との縁の大切さを学び、ふるさととそこに住む人たちのために働くことに
喜びを感じました。同時に社会における政治の重要性を痛感しました。
一度は政治の世界から離れてみたものの、激動の時代のなか民間
の厳しさと生き抜いていく姿を経験し、自分の住む街もそういう時代を
生き抜き、誇りを持てる街を次の時代の子供達に引き継いでいかなく
てはならない。その街づくりに自分も関わり、ふるさと柳川とそこに住む
人たちのために働くことを生き甲斐としていきたいと決意した次第です。
1月２０日 大クスノキ
柳川の川下りの起点である柳川橋（国道橋）のたもとにあった大きなクスノキが無くなってしまった。大人が両手を広げても回しきれない巨木で、しめ縄もはられていた。この木は、今から400年も昔、田中吉政候が柳川藩の殿様となり、掘割を整備し、東の守りの最前線となる鋤﨑土居に植えられたものであるという。この木が18日に切られてしまった。残念でたまらない。
この木は、隣にある筑邦銀行のものだったようであるが、今から三十数年ほど前にも切られてしまいそうになったことがあるらしい。
というのも、その筑邦銀行が支店を新しく建て直すことになったため、枝が屋根に覆いかぶさり邪魔であるということだったらしい。そして、銀行の支店長から当時に古賀杉夫市長に「支店を新築するので、横のクスノキを切ろうと思います念のため」と電話があったため、古賀市長は、その木の所有権が市にあるわけではないが、地域のシンボルとしてあがめられているということで、「西鉄柳川駅から柳川市に入る玄関口にある木だから、なんとか切らないで残してもらいたい」と要請。更に銀行の頭取（三島重人氏）を訪ね切らないようにお願いしたところ「落ち葉が屋根の上にたまり迷惑している。しかし、まあいいでしょう。市長さんの頼みですから切りますまい」と快く応じてくれたということである。このエピソードは、古賀杉夫先生著の「耐風雪燦人生」に掲載されている。
この木が切られてしまうことは、新聞にも掲載された。そこで、筑邦銀行に出向いて支店長と接見する。支店長曰く「大事な木だと言うことは認識しており、市の保存の意向があるから現在まで至っていたが、一昨年に市から保存の指定を外したので、ご随意にとの意思伝達があった。これまで、来店するお客様から車の駐車の邪魔、枝が落ちてきて御客様に怪我をさせる恐れがある、落ち葉によって建物の維持が大変であった。そこで、今回止むにやまれず切ることになったので理解してほしい」ということであった。
そして、市当局に確認すると、「一昨年に景観条例が出来て、古くからの建物や樹木を保存する方向となったが、指定すると縛りがかかり、所有者の維持管理が大変な重荷となるから指定しておらず、このクスノキに関して近隣住民から切除の要請も来ていた」ということであった。しかし景観条例には、ちゃんと「景観地区内の樹木の伐採は市への届出が必要で、景観に影響を与える場合は指導する」書いてある.。指定をしなくとも指導することは出来たわけである。
この景観条例以前には伝統美観条例なるものがあった。その伝統美観条例にも柳川市景観の保全が謳われていたが、平成24年に制定された景観条例は、全国各地にあった古くからの建物や街並み、棚田などなどの多くが失われてしまった反省から、そういったものを保存し、美しい街並み田園などの景観を保全し、特徴ある街づくりと活性化をしていくという動きが活発となり、国も後押しをし、全国各地の自治体で景観条例を制定する動きとなったことから、柳川市も制定したものである。以前からあった伝統美観条例よりも、厳しく具体的な内容となっている。
その柳川市が、景観条例を制定して、より柳川らしい景観を作っていこうと宣言しておきながら、保全の意思を示さなかったということはどういうことであろうか。法的な解釈、事務的な作業以前に、要は意思の問題である。結局、仏作って魂入れずではないが、「ただ口先だけ景観を守っていきます」とポーズを装っただけで、全くそういう意思もカケラもないということである。市長をはじめ行政関係者の誰しもが、歴史文化、水と緑に囲まれた柳川らしい景観と言う。それは、口先だけでその意味と価値を理解していないということである。
「おもてなしの心」が口癖の市長、オリンピック招致で流行語になった「おもてなし」。それは、日本人が長い歴史の中で作り上げた他人を思いやる心、自分の事より全体の事を考える公共心。それは先祖を敬い、先人が作り上げてくれた歴史、伝統、文化を継承していく。先人が守ってきたものを大事に大事に継承してきたことに繋がる。それは、個人一人一人で出来るものではなく、多くの人たちが同じ価値観を持ち、公共心、利他の心、そして先人の思いを継承し行くことが大本にあるものだと思う。それは、日本人が長年の時間の経過の中で作り上げてきた価値観である。脈々と受け継がれてきたものである。そういうものが根底があって始めて本当の「おもてなし」であって、口先だけの薄っぺらな「おもてなし」は化けの皮が剥がれてしまう。
このクスノキは、大木であった。銀行にとって、通行する人たちにとって邪魔であったであろう。落ち葉の掃除も面倒であっただろう。営利を追求する銀行にとって、特に昨今の厳しい時代背景の中で、保存と撤去どちらを優先するのかと言えば撤去となることは想像に難くない。
だからこそ、行政がしっかりとしていなくてはならないのである。市がどういう意思を持っているのかが重要となる。棚田も、伝統的建築物、掘割の景観、保存していくのは多くの労力、手間、費用がかかる。市民にとって煩わしいことも少なくない。しかし煩わしいこと、手間と労力を惜しんでいては朽ち果てていくのを待つのみである。柳川は、先人から受け継いだ歴史的な財産である掘割を守っていくと意思表示をし、行動したことが、まさしく「柳川掘割物語」に描かれているのではないだろうか。
今の柳川市には、その意思がないことがさらけ出されてしまった。何とも情けない。今後、同じような事例が起こるかもしれない。我々市民がしっかりとしなくてはならない。
平成26年1月元旦 謹賀新年
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年の市長選挙では、大変お世話になりました。
「財政状況をはじめ、市政運営のありかた、柳川の将来像をどう描いていこうとしているのか、全く先が見えず柳川は待ったなしの状況であり、現状を打破し、新たな柳川創りを始めなければならない」という私の訴えに、多くの方々が賛同いただいたことは、「郷土愛と気づきの心」が大きなエネルギーとなることの証であったと思います。
あれから私も、一市民として市政を見つめてまいりました。市議会議員時代とは比べ物にならないくらい市政の情報は乏しくなりましたが、市議会議員時代には、気付かなかったことも見えてまいりました。
柳川市に繋がる交通インフラが整備され利便性が格段に良くなっています。西鉄柳川駅も生まれ変わろうとしています。また、多くの新しい公共施設も誕生しています。柳川市の将来の姿はどうなっていくのでしょうか。
果たして街の魅力とは何なのでしょうか。
街の暮らしやすさは、公共施設や文教施設の充実度、衛生環境、福祉政策などなど、市政に大きく関わることが少なくありません。街の賑わい、地域経済、交通の利便性、雇用の場、数え上げればきりがないほど、街の環境、充実度の基準は多彩です。
しかし、そういったものだけが魅力でしょうか。
私達が、全国の色んな場所に行き、安らぎや感動を覚えるのは、大自然はもとより、その街の歴史、その街と人との関わり合いの中で生み出された景観であったり、そこに住む人たちの意識に大きく関わっているものが少なくありません。
そういった街の人たちは、その街の歴史をしっかりと認識し、先人を敬い、街に誇りを持っているように感じます。どんなに立派な公共施設や道路が走っていたとしても、歴史を持たず、歴史があったとしてもそれを振り返ろうとはしない街とそこに住む人たちに何の魅力を感じるでしょうか。
私達の柳川には、先人が営々長い年月をかけてと作り上げてくれた掘割と城下町としての歴史、近世の干拓群、多くの文化人を輩出した文化、そして歴史に裏打ちされた景観が残されています。
私達が、しっかりと柳川の歴史を知り、その価値を理解してこそ、本当の郷土愛と誇りというものを認識できるのだと思います。
今の時代に生きる私達が、そういったものに磨きをかけて次の世代に引き継いでいかなくてはなりません。その責任は私達にあります。
新しい柳川市となってから10年目になります。皆がそういう気持ちで新たに歩んでいける年になることを願います。